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COLUMN Vol. 06生地の種類|編み物(ニット)の基礎知識

生地の編み方の種類をご紹介

衣類などのアパレル製品を形作るのに欠かせない「生地」。
生地には大きく分けて「編み物(ニット)」と「織物(テキスタイル)」が存在します。
今回は、私たちの生活に最もなじみ深いと言っても過言ではない「編み物」について解説していきます。

1. 「編み物(ニット)」とは

編み物とは、ループ(輪)を作りそのループに次のループを引っかけるということを連続していき面を形成して作る、布地製法の一つです。
その歴史は古く、明確な起源ははっきりしていません。現存する最古の資料は紀元前2~3世紀のもので、手編み靴下や手袋が出土しています。
そこから古代エジプト、ヨーロッパ各地へと手編み技術が伝わり、現在の機械編みへと進化していきます。

編み物を構成するループを編み目と呼び、表側に引き出した編み目を「表目」、裏側に引き出した編み目を「裏目」と呼びます。
また、編み物は「よこ編み」と「たて編み」という2つの編み方に大別されます。
よこ編みは、布の幅方向に供給された糸でループを形成し、これを長さ方向に連結させる編み方です。
Tシャツやスウェットなどの衣類のほとんどが、このよこ編みで形成されています。
たて編みは、布の長さ方向に多数配列された糸のそれぞれでループを形成し、これらのループを幅方向に連結させる編み方です。
工業製品によく使われる編み方で、自動車の内装材や電化製品のフィルターなどがそれにあたり、衣類ではナイロンジャケットの裏地(ライナー)などに使用されます。
このコラムでは、編み物のうち衣類に多く採用されるよこ編みの基本組織と種類について解説していきます。

2. よこ編みの基本組織

よこ編みには「三原組織」と呼ばれる基本の編み方があり「平編み(天竺編み)」「ゴム編み(リブ編み)」「パール編み」の3つを指します。
この三原組織はさまざまな編地の基本をなしており、それぞれ風合いや伸縮性などの特徴が異なります。
たとえば、平編みは天竺編み・メリアス編みとも呼ばれ、Tシャツといえばこの編地といえるほど、最もポピュラーな編み方です。表面と裏面の違いがはっきり分かる編み方で、よこ方向に伸びやすいという特徴があります。
ゴム編みはリブ編み・フライス編みとも呼ばれ、表目・裏目ともに同じ編み目で生地の表裏がありません。よこ方向によく伸び、フィット感があります。
パール編みは、1コースごとに表目と裏目が交互に編まれた編み方で、編み目が凸凹と波打ったようになり、弾力性に優れた生地に仕上がります。カットソーに使われることはあまり多くなく、セーターや靴下などに用いられます。

3. 編地の種類

前述の通り、一言で編み物と言ってもその編み方の種類はさまざまで、それぞれの特徴が異なります。
製品や用途に合わせて最適な編み方を選んでいく必要があります。
ここでは代表的な編地とその特徴やそれらが使われている製品についてご紹介します。

01平編み(ひらあみ)/天竺編み(てんじくあみ)/メリアス編み
よこ編みの三原組織の一つで、もっともポピュラーな編地です。一般的に流通しているTシャツの多くはこの平編みを用いています。
表目にたて方向の筋が見え、裏目はやや粗い感じに見えるため、表と裏の違いがはっきりしているのが特徴で、よこ方向への伸縮性を持ち、凸凹のない編地です。
薄い生地に仕上げることも可能で、軽く、適度な通気性と耐久性があるため、使い勝手の良い生地に仕上がります。
主な用途:Tシャツ 乳児用肌着 シーツなどの寝具 など
02フライス編み/リブ編み/ゴム編み/畦編み(あぜあみ)
平編みよりも横方向に伸縮性があり、着脱しやくすく、シルエットにフィットするタイプのTシャツやインナーなどに利用される編地です。よこ編みの三原組織の一つ。
表目・裏目ともに同じ編み目で生地の裏表がありません。また、編み目には縦方向のはっきりした筋が入っています。
主な用途:Tシャツ ポロシャツの襟・袖のリブ 靴下 など
03パール編み/ガーター編み/リンクス/両頭編み
表目と裏目がコース方向へ交互に編まれた編地です。編地が安定しており、縦方向の弾力に優れています。平編みと比べると編地が重厚になるというのも特徴です。こちらもよこ編みの三原組織の一つです。
主な用途:セーター ドレス スーツ など
04サーマル
立体感のある格子状の凸凹が特徴の編地です。サーマルは、編み目が焼き菓子のワッフルのような「ワッフル地」とハチの巣のような「ハニカム地」とに大別されます。
凸凹があることで空気の層が作られ、保温性を高める点が大きな特徴です。
肌との接地面積が少ないため、保温性が優れていながら肌にべとつかないので、アウトドアやミリタリー用品のインナーとして多く採用されています。
05鹿の子編み
平編みの変形組織の一つ。平編みとタック編みが交互にくる編み方で、鹿の子絞りの織物に外観が似ていることからこのように呼ばれるようになりました。
表編みと裏編みを交互にすることによって生地表面に細かな凸凹を表現します。ポロシャツの定番生地で、面ではなく点で肌に触れるため、肌に触れる面積が少なく通気性に優れています。
06リバーシブル鹿の子/リバーシブルメッシュ
片面を天竺編みに、もう片面を変形組織の鹿の子で構成した編地です。
例えば、表面を天竺、裏面を鹿の子で仕上げると、表面はフラットな編地でプリントに適し、裏面は接触面が少ない通気性のよい製品になります。通気性のあるドライTシャツなどに多く使われます。
07スムース編み/インターロック編み
両面編みの一種で、両面とも表地にした編地。2つのフライス編みを裏合わせにしています。ほどよい肉厚感と優れた伸縮性があり、型崩れしにくいのが特徴です。
編地の表面が滑らかなことからスムースと言われるようになりました。
08裏パイル/裏毛(うらけ・うらげ)
裏地がタオルのようなパイル地(ループ)で構成した編地です。
代表的な編み方は、平編みで構成した表地と、表地の糸より甘撚りの太い糸をループ状に編んだ裏地を中糸でつなぐ方法。
スウェット・トレーナーに広く使用される編地で、吸水性が高く、パイルがすき間を作り空気を含むため、快適な着心地を与えてくれます。
09裏起毛
裏パイルのループ地をひっかき、毛羽立たせたもの。毛羽立たせて起毛した裏地が生地に厚みを持たせ、生地全体にボリューム感がでます。
感触は柔らかく、保温性が高まります。また、起毛することで表糸が引っ張られ、表面が滑らかになるのも特徴です。

4. 編み物を知って快適さを追求

一言で「編み物」と言っても、さまざまな編み方・編地があることがお分かりになったと思います。
もちろん、ここでご紹介したのはほんの一部。基本と言ってよい内容ばかりです。
普段何気なく着ているTシャツやスウェット、肌着や寝具にいたるまで、それぞれの用途に合わせた編地で構成されています。
それらを知り、ほんの少し気にかけるだけで、快適な毎日への手助けになるはずです。

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