バターのいとこが実現した
牧場のクラフトバター

次に訪れたのは、バターのいとこで使われる原材料の提供元であり、商品開発のきっかけにもなった森林ノ牧場。自然豊かな森の中で20頭の牛たちがのびのびと暮らす風光明媚なこの牧場は、“未利用の森林で牛を育てることで、自然を活用しながら乳製品をつくり価値ある森にする”というコンセプトのもと放牧飼育を行っている。牧場主であり、バターのいとこが生まれるきっかけともなった山川将弘氏にも話を聞いた。
「森林ノ牧場で飼育しているのは一般的なホルスタイン種ではなく、濃厚でコクのある牛乳が採れるジャージー種。日本では、乳牛としては1%弱しか飼育されていない希少な牛です。このジャージー牛を放牧スタイルで育ててこだわりのバターをつくりたい、という僕の願いがバターのいとこが誕生するきっかけになったんです。もちろん、今では当初目標だったクラフトバターをつくることもでき、小さな酪農家がバターづくりに挑戦する環境も整いました。これによってたくさんの個性あるバターが生まれて、世の中の食卓がより豊かになっていくのではないかと思っています」
今回のコラボレーションユニフォームは、そんな彼らの思いが落とし込まれたデザインが見どころだ。原材料を提供する“酪農”、製造を担う“福祉”、販売を担う “観光”──。バターのいとこの根幹である、“農・福・観”を循環するコンセプトを表現したという。デザインを担当した宮本氏いわく、「GOOD NEWSで働くスタッフのユニフォームには、木のぬくもりあふれる空間に馴染むシンプルなロゴデザインのベージュシャツを。工場や屋外で働く物流担当のスタッフには、思いを込めたミニマルなレターデザインの冬用コーチジャケットを。そして牧場のスタッフには、動きやすく暖かいスウェットパーカとフリースジャケットに素朴なロゴをプリントしたユニフォームをデザインしました。僕らのチームではさまざまな背景を持つ人々が働いています。United Athle Worksのプロダクトは、体型や年齢などを気にせずに着られるユニバーサルなデザインが多く、まさに多様な人が集まる僕らにぴったりでしたね」